1990年代のインターネットと2010年代の暗号通貨の共通性
現役の総務大臣と有名芸能人と悪意をビジネスにする人が結託して、「誰でも簡単に作れるEthereumトークンプラットフォーム」によって作ったトークンを無認可で販売し、さらに監督官庁の金融庁に圧力をかけたという。
暗号通貨の現状をみていると、1969年に発明された「インターネット」が一般に解禁された1992年からの10年間とダブって見える。
そのころインターネットは最新技術であるものの、ノウハウさえ得れば誰もが簡単に使えるものだったため、当然のことのように悪意を持った人々が一般人に先駆けて利用し、金儲けの道具として活用された。
2008年に日本人によって発明された「暗号通貨」は、2015年に公開された「Ethereum」という誰でも簡単に暗号通貨が発行できるプラットフォームの登場で、ICOと呼ばれる濡れ手に粟で金儲けをしたいという悪意を持った人々によって、金儲けの道具として活用されるに至った。
悪意を持った人々が「仮想通貨」や「Bitcoin」や「ブロックチェーン」や「トークン」という「専門用語」を騙しのテクニックとしてウェブ等のコミュニケーションツール上で使っているため、「Bitcoin」や「ブロックチェーン」と聞くと「なにかいかがわしいもの」というイメージが社会に浸透してしまった。
2008年に日本人が発明した「Bitcoin」の思想である「暗号技術と社会科学を使えば、信用のある第三者が必要ないシステムが構築できる」というテーゼは完全に失われてしまった。