あなたは今のままで完璧、何も加えるものはなく今のままでいいんです
大乗仏教・禅の、この言葉を聞いて、心と体が軽くなり、なにか救われた気がした。
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「あなたは今のままで完璧、何も加えるものはなく、今のままでいいんです。」
「今のままでいいんだ。」
大乗仏教・禅は、何かになろうと求めたり、自分を変えようとすることを止めることを推奨している。
金持ちになりたいとか、芸能人と付き合えるような立場になりたいとかだ。
考えてみると、貯金やその他資産が数百億円あって、芸能人と交際し、毎週のように海外旅行しているソフトバンクやゾゾタウンや楽天などのベンチャ企業の社長たちを見ても、
「この人幸せそうだな。うらやましいな。俺もこういう人になりたいな。」
とは思えない。
彼らは、いまの立場を守るために汲々としていることが手に取るように見て取れるからだ。
毎日朝早くから真夜中まで働き、自分と自分の会社が他人からどう見られているかを気にして、自分の資産が減っていないかを毎日何回もチェックして、いまの立場をようやく保てているのが現実なのである。
私の父は土木事業を行なっていた。
ゴルフもせず、高価なものを収集もしなかった。
友人や親戚をよく助けてあげ、ボランティアをし、山歩きと植物が好きだった。
父が世の中に残したすべては、私たち子供たちと、父が作った墓苑や橋だった。
高価な遺品はなかった。
私は、父からこの立派な体をもらい、17年間会社を経営してこれるための教育を受けさせてもらったことをとても感謝している。
お父さんありがとう。